近くの映画館で今日まで上映の誰も知らないを観てきました。
子供たちだけの生活の描写は予想していたのと違って
陰惨なものではなく、淡々としたものでした。
<印象に残ったシーン>
母親が明に「今、好きな人がいるの」と告げたあとに明が「またかよ」と言うところ。
警察や児童福祉相談所に...とコンビニのお姉さんに言われるシーンで
明が「前にもそういうことがあって...兄弟が一緒にいられなくなって大変だったんだ」と"社会的救済"を拒むところ。
作品のモチーフになった事件とは巣鴨子供置き去り事件とのこと。(結末はとても悲惨です。)
母親の最初の同棲相手が婚姻届も出さず、出生届も出さず、さらに他に女を作って蒸発した...というあたりは、作中で長男の明への「あんたのお父さんが一番勝手なのよ」という台詞にかぶるのでしょうか。